スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

熱中症

ブログの更新を、随分とお休みしてしまいました。

毎日暑い日が続きますが、皆さまお変わりはございませんでしょうか?
熱中症で病院へ運ばれる方も増えてきております。
炎天下での屋外活動を控えたり、水分の補給をコマめに。
そして、水風呂や冷たいシャワーを浴びて、体温を下げるなど、
気を付けて下さい。

小児麻酔を教わった国立小児病院では、高体温に陥った患児に対して、
氷嚢(ひょうのう・アイスバッグ)を太い動脈の走行に併せて、
・腋下(わきのした)
・大腿動脈(腿の付け根)
・おでこと後頭部を挟み込む
と6箇所当てて体温を下げることをしていました。
ご参考までに。

電気の供給が懸念され、節電も大切ですが、高体温は致命傷
になりかねません。
扇風機などを活用して、節電しつつも体温管理に気をつけましょう。

また、ブログの更新をそろそろ再開します!!!

面白かったり、共感して頂けたら、バナーと拍手クリックを是非お願いします!!!
人気ブログランキングへ


スポンサーサイト

新しい概念 CKD とは??? その(3)

秋澤教授に先だって、

福島県立医科大学医学部 腎臓高血圧・糖尿病内分泌代謝内科学講座 
渡辺 毅教授
から、

~慢性腎臓病(CKD)の概念と意義~
と題された演目の講演がされた。

2010年になると、本邦では、透析患者さんが30万人を超え、その医療費は
1兆5000億円を超え、国民皆保険制度を揺るがす大問題に発展しつつあること
は前回・前々回の中でお伝えした。

渡辺教授がリードされる、腎臓・高血圧・糖尿病・内分泌代謝という病気は、
全てがリンク(関連)していて、
”どれか一つの治療を受けているから大丈夫”
ではなくて、一つでも病態を持っているならば、他の疾患も隠れていて、
更に身体の中で悪さをしているのでは無いか?
と読み解かなくてはならない方向性に取って代わってきていることを示している。

循環器内科といえば、心臓に関する内科、という括りであったが、近年医学部の
講座再編が行われつつあり、脳循環・腎循環も一緒に診れる科に育てよう、という
試みがなされている程。

さて、渡辺教授がおっしゃったことは・・・
CKD is global pandemic for the elderly.
高齢者における、慢性腎臓病の世界的な流行・蔓延の兆しが起きている。

CKD is ”Common” ”Harmful” ”Treatable”.
慢性腎臓病は、”一般化した””有害な・危険な病気””しかし治療可能な”疾患である。

ということを言われた。

特に”Treatbale・治療可能な”ということについて、渡辺教授がおっしゃるには、
予防も重要だが、早期治療の介入も大切ということ。
薬を反対から読むとリスク、従って・・・
出来る限り薬は飲まない方が良い、と一般の方のみならずドクターすらも云う方もいる。
しかし、慢性腎臓病には、早いタイミングでの内服治療を始めることが透析に至らせずに、
予防することも研究や実際の治療では分っている。
聞き齧った生兵法ではなく、腎臓専門医からの正確無比なアドバイスに患者さんが、
素直に耳を傾けられる日が来ると良いな、とも思っている。

途中、腰が抜けそうなお話もあった。
厚労省が、定期健診で、尿蛋白検査を除外してしまい、メタボメタボと、
メタボに関する基準だけが五月蝿(うるさ)いのだが・・・
メタボと診察された内の60%に潜むと推定されるCKDを検出することが出来ていない!!!
ということだった。
これは裏を返すと、”メタボですネ”と発見されている一般内科の先生がCKDを
見逃していることに他ならない。

メタボなら、痩せさえすれば良いのだろう、という感覚に陥りがち。
しかし、その際に腎臓のケアがスタートしていなければ、片手落ち。

現状の一般内科医や開業医の先生方がお持ちの、病態に関する意識と
腎臓専門内科医の先生がお持ちの知識との間に
ギャップ
を感じてしまった。

更に、渡辺教授は、

Local to grobal. Grobal to local.
局所から全体へ。全体から局所へ。

局所の所見、尿に蛋白(たんぱく)が(±)が再検査しても続くようであれば、CKDを
疑い、腎臓専門医に診てもらおう。
(±は、一番最小限の異常値であるが、”受診”水域なのである。)
血液検査では、
Cre(クレアチニン)値が、男性>1.02mg/dl 女性>0.82mg/dlを超える場合。
BUN(尿素窒素)値が20mg/dlを超える場合。
これらの所見が見られる場合、早く治療を開始して、血液透析が必要になることを防ごう、
とご説明された。

局所の所見から、腎臓全体の働きを診る必要もあるし、腎臓を守って、局所の
血管や組織ダメージを防ぐ、という概念の必要性も説かれた。

では、注意しなければならない点は何だろうか???
悪玉コレステロール・総コレステロール等が高い:高脂血症
高血圧
糖尿病
喫煙
の古典的危険因子を改善しなければ、CKDはヒタヒタと忍び寄ってくることは
良く知られている。

それ以外に、
尿毒素が溜まるとCKDになり易い。
酸化ストレスがCKDの元に。
貧血もCKDの原因
と、最近の研究で分って来た。

肝臓に次ぎ、症状が出にくく、拙い!!!と思った時には透析に陥ってしまう
サイレント(沈黙した)な腎臓という臓器。
その背景の為、腎臓専門医へ訪れる患者さんは、年間10万人程度しかいない。

その反面、痛みを堪えることが出来ない歯科での受診件数は年間560万人を超える。
この中に、CKD予備軍や既にCKD、透析になりかねない患者さんも多数含まれている。

その多数が受診される歯科治療を切欠に、他の重要臓器(脳・心臓・肝臓・腎臓など)に
注意を張ってくれ、
其々の専門内科医へ紹介してくれる歯科医院があったら、
もっともっと患者さんは救われるだろう、と考えるのは、私だけだろうか・・・

予防方法などは、別の機会に記載しようと思う。

CKDと腎臓について、再考察するチャンスを与えて下さった、秋澤教授・渡辺教授や
その他の先生方へ感謝を表明して、3回シリーズでご紹介したCKDの項目を、
一先ず脱稿としたい。

CKD I

渡辺先生の講演風景
治療人口に関する内容について、ご説明を受けた。

糖尿病について知ろう(1)

世界糖尿病ディーには、世界中の建造物・モニュメントがブルーにライトアップされる。

“糖尿病”という病気を、どのように皆さんは捉えているだろうか。
疫学(難しい言葉であるが、人間集団を対象として、病気の原因や本態を究明する医学の
一分野。公害など広く健康を損ねる原因などを研究対象とした学問)的調査からすると・・・

世界の成人人口の約5~6%が糖尿病を抱えており、
2025年にはその数が3億8000万人に達すると予想されている。
豊かな国だから危ないとか、貧しい国だから平気だよ・無関係さ、という括りとは関係なく、
贅沢病として考えられていた捉え方と糖尿病患者数の想定がリンクしないほど、
既に世界中に蔓延している病気の一つ。
その一例として、
先進国の食事が有り余った国の問題だけではなく、発展途上国(そうはいっても、
現在は IT 立国として先進国の仲間入りを果たしているが、)のインドなども、国内患者数世界ランキング5位以内に入っているほど。

本邦でも、40歳以上の3人に1人、換算して1,870万人の糖尿病または糖尿病予備軍の
存在が国民健康・栄養調査速報で報告されている。

この糖尿病患者数の増大を、将来の懸念と考えた
国際連合(国連・UN)と世界保健機構(WHO)は
毎年11月14日を“世界糖尿病ディー”に制定し、世界各国で糖尿病と戦う啓発活動、
すなわち適切な生活習慣の改善(食事量の見直し・定期的な運動)による予防
早期発見早期治療による適切な治療(必要であれば薬剤を用いた治療)を
展開する様に要請した。

何故、11月14日か・・・
それは、Frederick Grant Banting (フレデリック・グラント・バンティング)先生、
生誕の1891年11月14日に由来している。
先生は、カナダ人。
食事をした際に血糖値が上昇するのだが、その血糖値を適正な値まで下げるホルモンの、
インシュリンを発見された。
先日カナダ人の英語通訳の方とお知り合いになれたのだが、同じ国民として胸を張って
バンティング先生を自慢されていた。
そして、バンティング先生は、1923年のノーベル生理学・医学賞を受賞された。

この糖尿病と戦う啓発活動の団結力を示す、ブルー・サークル(青い輪)がシンボル
となっており、そのブルー・サークルの趣旨に賛同した、世界中の建造物・モニュメントが
ブルーの明りで照らされて、美しい青色に染まって、夜空に映える。

その建造物とモニュメントは、全世界で800か所以上!!!
ドイツのブランデンブルク門
米国のエンパイア・ステート・ビル
カナダのナイアガラの滝
オーストラリアのシドニー・オペラ・ハウス
そして、日本の東京タワー!!!など

病気に関する詳しいお話は、次回以降にしたい。

Tokyo Tower

昨年の世界糖尿病ディーで、ブルーに染まる東京タワー
今年のライト・アップをシャッターに収めることが出来なかったが、
遠目に見たら、ブルーのライトが数珠の様にライトが点灯していた。
毎年、ライト・アップのスタイルを変えているらしい。来年は撮影を再度トライしなくては。
一日限りのライト・アップなので、皆さん見ることをお忘れ無きよう。

新しい概念 CKD とは??? その(2)

CKD については、前回触りをご紹介した。

今回は、秋澤教授が示して下さったデータ等を振り返ってみたい。

2008年末に、本邦では28万3千人の血液透析患者さんがいらっしゃる。
これは、人口452人に1人という割合とのこと。

更に衝撃的なことは、透析患者さんは年間1万人ペースで増加している。
2010年には、透析患者さんは30万人を超える予想。
その医療費は、ナ、ナント・・・
1兆5000億円という天文学的数字。

透析となられた患者さんは、国民が支えて行かなくてはならない。
しかしながら、国民の大変な経済負担となっていることも事実。

そこで、この天文学的数字をこれ以上延ばさない様に、
なんとしても”喰い止める必要”がある。
そこで、透析になる前に、腎臓が悪くならない様に、初期段階でキチンと治療しよう!!!
というのが、CKD に対する捉え方・概念

10年間以上透析されている患者さんは、7万人
20年間以上透析されている患者さんは、2万人

そして、透析期間の最長例は40年間を超えつつある。

そこで、秋澤教授は、日本の透析医療がアメリカやヨーロッパの透析医療よりも、
患者さんの寿命平均が長いことを根拠に、優れている点を、胸を張って説明された。

優れているとはいえ、日本国民の平均余命を一般人口と透析患者さんとで、比較
検討すると、40-50%に留まる為、その寿命を延ばす努力と研究を力説された。

人工透析をすれば、腎臓がある方と何ら変わりない筈じゃないか!?と思うかもしれない。

しかし、身体の臓器である、腎臓は排泄の要。
体内から要らない物質を濾し取り、尿として体外へ排出してくれる。
その要らない物質はリン・重金属に至る、色々なものがある。

特に排泄出来ないリンは、カルシュウムと相互作用して、血管にべったり沈着してしまう。
血管は、軟らかく弾力性を持ち血圧が高くなり過ぎ無い様に一役を担っているのだが、
その血管がこのリンとカルシュウムにより骨と同じ位、カチカチに硬くなる。
その結果、弾力性を失った血管は血圧を調節する能力を失い、血圧が高くなってしまう。

心臓の回りには、3本の動脈が走っているのだが、その動脈と骨の見分けが付かない
両者が真っ白な、透析患者さんのX線写真を見せられ、会場は騒然としていた。
(X線は、骨の様な硬い組織は白く、血管の様な軟らかい組織は黒く写る。)

更に、重金属(鉛・水銀など)は、透析を行っても、老廃物として濾し取る技術が
追い着いていない為、現時点では血液から取り出すことが出来ない。
これらの重金属は、皮膚に沈着し、肌の水々しさや汗腺の機能を奪って、汗をかくことすら
なくなっていく。

透析患者さんの全ての面において(皮膚の張りや身体の機能など)、実年齢に
プラス10歳位、加齢が進んでいると言われている。

老廃物を完全に濾し取ることは、透析ではまだまだ不完全なのだ。

透析技術を上げることも大切。
しかし、透析患者を増やさない”予防”が大変重要になる、ことが御理解頂けると思う。

まずは、透析の背景を今回綴ってみた。

Prof. akizawa II

セミナー終了直後の薄暗い時に撮影したが、
会場にライトが点いた処で秋澤教授と再度記念撮影

To be continued

怖いのはメタボばかりじゃない!!! 新しい概念 CKD とは???

最近は、メタボこそ、特定保健指導で有名になっているが、
皆さん、CKDという聞きなれない病気・病態をお聞きになったことがあるでしょうか???

CKD(Chronic Kidney Disease)とは、
慢性腎臓病を示す。

肝腎かなめ、と謂うほど、腎臓は人間の重要な臓器の一つでもある。

腎臓は、身体の中から余計な物質や老廃物を濾過(ろか)して、体外へ排泄する
働きがメインの仕事。

処が、腎臓が高血圧や糖尿病でダメージを受け、おしっこを作れない状況になり、
完全におしっこが作れなくなると、人工透析といって、
1日おきに、
1.血液を体外へ取り出し
2.透析装置で血液から老廃物を濾し取り
3.体内へ戻す
ということを約半日掛けて、ほぼ同時に行う。

従って、日常生活に大幅な制限を受け、おいそれと旅行に出掛けることも難しくなってくる

そこで、人工透析になってしまう以前に、腎臓の変調を読み取り、予防を行う。
また、腎臓の調子が悪くなりつつある、初期段階を見つけ出して、早めに治療を行って、
人工透析を防ごう、という概念が打ち出されてきた。

SRLという、血液や尿の検査を行ってくれる会社に、何時も患者さんの検査を
出しているのだが、このCKDをターゲットにした勉強会に招待してくれた。

患者さんの検査を原資に運営している会社が、患者さんとドクターの為に還元してくれる
心意気とこのセミナーに、感謝である。

そこでは、余りにもたまげることばかりで、我々医療職でも、キチンとした知識の整理と
患者さんへの的確、且つ分り易い説明が重要であることを、再認識させてくれた。

次回以降は、CKDに関してより詳しいことを、記載していきたいと思う。

Prof. Akizawa

人工透析に関して、とても分り易く、かつ衝撃的な解説をして下さった
昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門 秋澤 忠男教授
お嬢様もドクターで、私とは旧知の仲。
セミナー終了後に、質問を受け付けて頂いた後で、スナップ撮影をお願いした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。