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バーチャル症例検討会(20) Discrimination PART II

8歳の女の子で、上の前歯の間。
ど真ん中に過剰に形成された歯が顎の中にあることが分かった。

真ん中同士の歯が段々スキッ歯になって間が拡がってしまうので、
この過剰歯(かじょうし)は抜歯する必要がある。
(この必要性を医学的用語で適応という。何も悪さをしなければ、
この過剰歯は抜かなくてよいので、抜歯適応が無い、と云った塩梅で我々は表現する。)

場所がど真ん中にあり、過剰に形成され、顎に埋まっているので、正中過剰埋伏歯という。

何を隠そう、私もこの正中過剰埋伏歯があって、父親に抜歯してもらった。
この女の子と同じくらいの小学校へ上がった6~7歳の頃だったろうか・・・
怖くて仕方がなかったが、父親から

“動くと危ないから、動くんじゃねーぞ。”

と一喝。
怖い気持ちを押し殺し、グッと堪えて治療台に座って、抜歯が完遂するまで忍の一字。
局所麻酔は効いているので痛くは無いのだが、とにかく怖い。
歯科の治療は何時になっても怖いものだ。

さて、私の様な“堪えること”ができる子供は少ない。
たまたま父親に対する絶対的な信頼があったので、私自身は我慢が出来たのだと思う。
クリックすると参照できます
師匠・2 父親
しかしながら、親御さんがドクターである家系は稀であるので、
怖い気持ちを何とかしなくては治療を行えない。

そこで、全身麻酔を行って子供の恐怖感を取り除いて、手術を行って頂く。

子供と云っても、全ての子が健康である、という思い込みは禁物。
万が一、
・普段の生活で息切れを起こしたり
・過度の肥満がある
といった問題のある子もいる。

その一方、幼心に重荷となる手術の恐怖心を和らげ、
治療に立ち向かう心を支える必要があるので、
麻酔科の病室訪問とお話合いでお友達になろう、という算段だ。

研修医の先生が術前診察に先に行ってくれたので、
状況を聞くと一寸私の顔色は曇ってしまった。

研修医(以下K:)“テリー先生、この子、身体(心肺系・血液の状態など)は特に問題ないのですが・・・”
“頭が痛い、頭が痛いって云っているのですよ。”

“何処が痛いの?って聞いても頭痛い、とだけ繰り返し云うだけで”
“具体的に痛い部分を指し示すことはできないし”
“神経系の問題ではなくて、手術が厭で嘘ついているんじゃないか!?
 と思ったのですが・・・”

“全身麻酔する上で、身体的には特に問題ないケースだと思います!!!”

To be continued

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